史上最強の猛虎③~栄光の日本一(6回以降)~

前半5回を終えて阪神が6-0とリード。
しかし、相手は昨年の王者・オリックスバファローズー
両チームとも先発投手が降板し、ここからは自慢のリリーフ陣の勝負です!!

 阪神は6回から伊藤将投手が登板。
レギュラーシーズンでは甲子園で無敵の強さを誇るも、
第3戦では日本シリーズの緊張感からか自らのエラーもあり敗戦投手に

やられたまま日本シリーズを終えるわけにはいきません!!
第3戦のリベンジを果たすべく、快投を披露し、
オリックス打線を封じ込めます!!


第3戦ではできなかった好フィールディングでピッチャーゴロをさばいてダブルプレイに仕留めたシーンが印象的でした(^^ゞ

 対するオリックスも甲子園で打たれた宇田川投手、山崎颯投手らが踏ん張り、追加点を許しません。

” 日本一になりたい ” ” やり返したい ” という思いは相手も同じです。


互いの意地と意地がぶつかる最終決戦は遂に9回へー


 追加点がほしい阪神…
ここでスーパールーキー・森下選手がやってくれました!

日本シリーズ新人最多打点の記録を更新する7打点目のタイムリー!!

1年目のシーズンでありながら、近本選手の離脱中は1番打者、そして後半は3番打者としてもはやチームに欠かせない選手になりました
彼が入団していなければ今年の快進撃はなかったことでしょう…
頼りになる新人の活躍で7-0とリードを広げます!!

 38年ぶりの日本一まであと3アウトー

甲子園では、リーグ戦同様アノ曲でチームを鼓舞しますー



阪神ファン、そして、亡き戦友・横田選手にエールを送られてマウンドに上がるのは…桐敷投手

考えてみれば、阪神タイガースの歴史の中で日本一までの3アウトを一人で取った日本人投手はいません
ただでさえ緊張感が漂うこの場面を継投で乗り切ることを岡田監督は決断されました。
勝つために最も有効な手段を選択するー
最後まで抜かりはないですね。

先頭の紅林選手にヒットを許すも
続く4番・森選手をダブルプレイに切って落としました!!
エラーがきっかけだったとは言え、同点に追いつかれてしまった第4戦のリベンジを見事に果たしました!!

38年間ファンが夢に見続けた瞬間まであと1アウト…

こんな場面を任せられる投手は…
もうこの人しかいません!!

守護神・岩崎優…

昨年も今年も開幕当初のポジションは違いました
ですが、シーズン途中に予定から狂ってしまった方程式を常に救ってくれたのは岩崎投手でした。
当初は慣れないポジションということもあり、打たれる場面もありましたが、今となっては押しも押されぬトラの守護神です。

選手・スタッフ・ファンの夢を左腕に乗せ、
最後の1アウトを取りに行きます!!


 しかし、相手は ” ディフェンディングチャンピオン ” オリックスバファローズです。

このまま引き下がるわけがありません。


頓宮選手の意地の一発、続くロドリゲス選手のヒットで反撃ー

 今、チームが挑んでいることは38年間達成できなかった偉業です。

簡単にできるはずがありません!


全員で一丸となり、最後のゴールへと向かうタイガース…
迎えるは ” ラオウ ” 杉本選手
岩崎投手の渾身の1球をフルスイングー
大飛球がレフトへー
バックアップに走る近本選手とぶつかりそうになるも捕球体制に入ったノイジー選手のグラブにボールが入ったその瞬間

歓喜の輪がマウンドに広がりました!!!




阪神タイガース、

38年ぶりの日本一達成!!!



喜びを爆発させたのは京セラドーム大阪のファンやチームだけでなく、聖地で声援を送り続けたファンも同様です。



 自分が見始めた頃、阪神は暗黒時代の真っ只中でした。
周りから馬鹿にされる時があっても、いつの日か優勝することを夢見て応援し続け、2003年にその夢は叶いました
しかし、その時も日本一にはあと一歩届きませんでした…

2005年にもJFKを擁して日本シリーズに進出
するも、当時はパ・リーグしかクライマックスシリーズをしておらず、日程面の圧倒的不利な状況からロッテに手も足も出ずに4連敗…

正直、日本シリーズに進出することが恐くなりました

ただ、そんな気持ちを変えてくれたチームがあります。
2013年の東北楽天ゴールデンイーグルスです。
巨人に対して全力で立ち向かい、田中将大の伝説の投球から星野監督初の日本一を達成する姿を見て自分の気持ちは変わりました

” やっぱり好きなチームが日本一になるための真剣勝負を応援したい ” ー


そんな気持ちが出てきてからかチームは翌2014年にはクライマックスシリーズを勝ち上がり、日本シリーズに進出

” どんな結果になろうが最後まで応援する ” ー

結果としてソフトバンクの細川捕手に研究されて敗れてしまいましたがここまで戻ってこれたことへの充実感もありました。

その後、金本監督・矢野監督により新戦力が発掘され
” 帰ってきた勝負師 ” 岡田監督が再び就任。

3人の師弟関係によって作り上げられたチームが遂にファンの夢を叶えてくれました!!



 自分はずっと考えていたことがあります。

” 日本一になったらどんな景色が広がってるんだろう ” ー

ですが、いざなってみると想像していたものよりも普通な感じがします

昔、SASUKEで完全制覇をされた漁師の長野さんが直後のインタビューでこう話していました。

「ロープを登り終えて完全制覇した後のゴールにはどんなものが待っているだろうかと思っていましたが、ここには何もありませんでした
何かあるとしたら、それはゴールにあるのではなくて完全制覇を目指して仲間と切磋琢磨してきたこの道の途中にありましたね。」ー

 2023年に日本一を達成できましたが、今年のチームが完成するまでに38年にも渡って阪神を支えてきたたくさんの選手・監督・コーチ…
そんな皆さんの努力が実ったからこその日本一です。

本当にありがとうございました。

 あと、今だからこそ言えるのが…
やっぱりオリックスは強かったですね(^^ゞ
今回は杉本選手・頓宮選手・紅林選手・山崎颯投手といった主力がケガをしながら臨んだシリーズです。
もしも彼らのコンディションが万全だったら結果は変わっていたことでしょう。
2005年に合併球団として誕生した当初は選手会の要望を無視してオーナー側が作ったチームとして自分の周りでも正直、敬遠する人がいました。
ですが、そこから若手を育成し、戦力を整えて今ではパ・リーグを3連覇したチームになりました。
こんなに強力なチームが日本一を奪還するべく、来季はより強力なチームになっていく…
考えただけでもぞっとしますね。(^^ゞ



 38年ぶりの日本一を達成し、これからは追われるチームです
しかし、阪神はこれからまだまだのびしろがたくさんあるチームです
これからも挑戦者として向かっていきます。
そして自分もファンとしてこれからもずっと応援していきます!!(^_^)/

日本一おめでとうございます☆

夢を叶えていただき、ありがとうございました。(*^_^*)



舞台裏まで見てると選手も人間なんだということがよく分かります。
表に出しませんが、相当なプレッシャーとの戦いでしたね。
皆さん、お疲れさまでしたm(_ _)m



以上、恐らく史上最長文章で3回に渡り語った日本シリーズでした(^^ゞ

| | コメント (0)

史上最高の猛虎②~伏兵の一撃(1回から5回)~

日本シリーズ第7戦
勝った方が頂点に立つ大事な1戦の先発は宮城投手青柳投手
青柳投手は昨年までの2年間に阪神のエースとして最多勝も受賞していましたが、今季は不調で二軍生活が続いていました
しかし、フェニックスリーグも視察していた岡田監督は日本シリーズの出場選手に登録
最終決戦に間に合ってくれました。(^^)

 オリックスはこういう大事な1戦で登板するのはエース・山本由伸投手
たしかに宮城投手には第2戦でやられましたが、こういう大一番の先発経験は少ないです
対して青柳投手は開幕投手も務め、阪神タイガースの大事な1戦をエースとして数々の快投で救ってくれました

まず、こちらに分があるとすればまずこの部分だと思います

加えて青柳投手のような変則投手はパ・リーグに少なく、オリックスもほとんど対戦していません
第7戦でなければ左打者を並べることもできたでしょうが、日本一が決まる最終戦にそんな今までやっていないギャンブルのような打線は組めません。

『第7戦まで青柳投手を温存していたこと』ー

それが岡田監督の今季最後の秘策だったのかもしれません。

 両投手注目の立ち上がり…

1回表 
阪神は近本選手のヒットを足がかりに2アウト二塁のチャンス
大山選手の放つ鋭い打球ー
しかし、サード宗選手のファインプレー
あと一歩のところでした。(T_T)
しかし第6戦のオリックスの初回と同じ流れの攻撃です
必ず流れはくるー
そういう予感もする攻撃でした。

1回裏 
青柳投手が打たれるときは初回に失点する場合がほとんどです
大事な試合を制するためにも是が非でも無失点で終わらないといけません。
宗選手にヒットを打たれるも最後は4番森選手をファーストゴロに打ち取りオリックス打線を抑えます

相手にゴロを打たせる…
調子の良いときの青柳投手の投球です(^^)

第2戦同様に阪神打線を抑える宮城投手
対して今季初対戦となるオリックス打線を持ち前の投球術で翻弄する青柳投手
特に初回に好調な紅林選手から見逃し三振を奪ったインコースのスライダーは腰を引いて避けようとするぐらい、
全く軌道について行けていないものでした。

両投手の快投が続く、日本一を決めるにふさわしい投手戦…

そんな中、試合は突然動きます!!

4回表 
1アウトから森下選手のヒット、大山選手のデッドボールで1,2塁ー

ここで飛び出した、ノイジー選手の先制スリーランホームラン!!!



前日には山本由伸からまさかの(?)ホームランを打ったノイジー選手。
試合後に色々な解説者の方のYouTubeを見ると、ノイジー選手の右方向に打つ意識、そして、宮城投手の投じたチェンジアップが偶然インコースに食い込んできたこと色々な要因が組み合わさった値千金の一撃だったようです。

この一撃で盛り上がる阪神ファン。
それは京セラドーム大阪のレフトスタンドだけでなく、
PVが行われている聖地も同様でした。



 更に勢いに乗る阪神打線は続く5回裏にチャンスを作るも、
中野選手のダブルプレーでチェンジ…
かと思いきやリクエストでセーフ
ここでオリックスは、この後右打者が続くこと一度ベンチに戻りかけて気持ちが切れたこと宮城投手がマウンドから降り、第4戦で好リリーフをした比嘉投手をマウンドに送ります。

しかし、今の阪神打線を止めることはできません!!
森下・大山・ノイジーの3者連続タイムリーで6-0とリードを広げます。

その裏のオリックスもチャンスを作り、打席は好調・宗選手
リードを広げたものの、ここで点を取られれば一気に流れを変えられてしまう可能性もある…

ここで阪神も先発青柳投手から島本投手に交代
これまで何度もチームのピンチを救ってきた島本選手…
その期待に応え、宗選手を打ち取り、無失点で切り抜けます!!
ちなみに江川さん曰く、ここが分岐点になったそうです。



38年ぶりの日本一に向けて進む阪神タイガース…
しかし、相手はパ・リーグを3連覇したオリックスです。
どこで流れが変わり、一気にひっくり返されるか分かりません。

ここまでほぼ互角の戦いを繰り広げてきた
” 59年ぶりの関西ダービー ”…

果たしてその結末は?


※長くなったので今回はこの辺りで。次回こそは終わらせます。m(_ _)m

| | コメント (0)

史上最強の猛虎①~さあいこう!バモス!!(第7戦開始前)~

1985年ー阪神タイガースが球団史上初の日本一に輝いたこの年、2歳だった自分にはもちろん記憶がありません
その後、暗黒時代へと突入してしまったチームでしたが、
1992年に奇跡の優勝争い
クラス中の男子が応援しており、自分も野球を知るようになり、興味を持った自分は両親に野球観戦に連れて行ってもらうようになりました…

その後も相変わらずの ” 暗黒時代 ”
開幕前の順位予想ではどの解説者も最下位・阪神と予想
また野球ゲームでも1チームだけ極端に能力が低く設定されていました…

そんなチームを名将・野村克也が種をまき、闘将・星野仙一により花開いたチームは18年ぶりの優勝を達成ー
しかし、ダイエーとの日本シリーズでは一歩及ばず3勝4敗で敗退…
その後も優勝することはあれど ” 日本一 ” には及ばず、気がつけば優勝からも18年遠のくようになりました…

 迎えた2023年
18年ぶりに復帰した岡田監督によりチームは独走
セ・リーグを制した勢いのままにCSも勝ち上がり、
9年ぶりの日本シリーズに進出
相手は…昨年の覇者・オリックスバファローズー

絶対エース・山本由伸を打ち崩した第1戦ー
宮城投手に押さえ込まれた第2戦ー
甲子園に舞台を移し、あと一歩のところまで追い上げるも敗れた第3戦ー
湯浅の1球、大山の意地のサヨナラタイムリーで接戦を制した第4戦ー
自らのエラーを取り返す森下の逆転タイムリー3塁打で王手をかけた第5戦ー

甲子園での第5戦を終えて3勝2敗…

ここまでの景色は20年前に見たことがあります
ですが、この先の景色はまだみたことがありませんー

舞台を再び京セラドーム大阪に移した第6戦ー
” 日本一のエース ” 山本由伸の格の違いを見せつける完投勝利で3勝3敗のタイにー

 今から思えば、山本由伸から2勝しようとするのはとんでもなく難易度の高いことでした…(^^ゞ
ただ、20年前の記憶があるので最終戦の前に決めたかったというのが本音です。

11/5(日)
応援する側なのですが、朝から緊張していました(^^)
サンデーモーニングで中畑清さんから「昨日の無双状態の山本由伸に対してもチャンスは作っていた。この好調な打線があれば、今日は阪神が勝つだろうと予想します。」と話されたのを聞いて気持ちが少し楽になりました。

 また、かつての選手がSNSを通してチームに対してエールを送ってくれるのをこちらも心強く感じました。(*^_^*)
マートン、1年しか所属していなかったボーア…そして戦力外通告を受けたばかり高山選手も同期の青柳投手に対してエールを送ってくれました。

 試合開始前…これから戦うはずの両軍選手ですが、お互いに談笑しながら交流しているニュース
たしかに試合が始まると倒すべく戦いますが、それまでは侍JAPANでも交流し、切磋琢磨する仲間です
お互い健闘を称える姿に微笑ましくなりました(^^)

 そして18時30分…
遂に運命の1戦が幕を開けましたー




※過去最高レベルの長文になる可能性がありますので、急遽ですが、次回に続かせていただきますm(_ _)m

| | コメント (0)

AREのARE

1992年ー暗黒時代のチームが優勝争いを繰り広げ、クラス中の男子が応援。
それがきっかけで自分も野球を見始め、そのチームを応援するようになりました…

しかし、優勝争いをしたのはそのシーズンのみで、翌年より再び最下位争いー

そんなチームを再生するために名将・野村克也を三顧の礼で迎え、チームに種をまき
闘将・星野仙一で花開いたチームは18年ぶりにリーグを制覇
しかし、日本一にはあと一歩のところで届かず、その後も手に届かない日々が続きました…

 そして応援し始めてから31年後の今年ー
生まれて初めてこの一言を言わせていただきます!

阪神タイガース

日本一!!!!!





おめでとうございます☆(^_^)/
そして、ありがとうございました(T_T)

※詳細は近日更新予定『史上最強の猛虎』で(^^ゞ

| | コメント (0)