なつめ
2009年、我が家に1匹の猫がやってきました。
その時に自分は家に居なかったのですが、家に入れてもらいたくてずっと鳴き続け、根負けした両親が家の中に迎え入れたようです。
自分が生まれてから犬を飼ったことはありましたが、猫は初めてでした。
最初は不安もありましたが、” なつめ ” と妹に名付けられたその猫は人懐っこくてすぐに家族の一員になりました。
自分も動物を抱く感覚が新鮮だったのを今でも覚えています。
時には散歩に出かけたまま一晩帰らなくてみんなに心配されたり、隣に住む親戚のおばさんの家に勝手に上がり込んだりして叱られることもありましたが、我が家にはいなくてはならない存在になりました。
家の雰囲気が悪くなった時期も、我が家を救う存在になったのは ” なつめ ” です。
おばあちゃんが亡くなった時に悲しんでいた妹に寄り添っていた姿も印象に残っています。
妹や自分が結婚して実家を出ても子供ができて帰ってきたら変わらずに甘えてくれるー
最初は苦手にしていた姪っ子や甥っ子の相手も次第に慣れていき、猫が苦手な自分の奥さんにも座っている時に甘えたくて飛び乗っていくこともありました。
自分は結婚して実家を出ても、両親が農作業に出かけた時は実家に世話をしに行っていました。
いつ来ても変わらずに甘えてくれて、自分にとっても変わらずにかけがえのない大切な家族でした。
そんな ” なつめ ” が、2023年12月21日、天国に旅立ちました。
前日に父親から連絡を受けて実家に駆けつけた時、父親に抱かれながら自分や妹達に最期の姿を見せてくれました。
最後の最後まで人懐っこくて愛される ” なつめ ” でいてくれて嬉しかったです。
もう少し早くこの記事を書けたんですが、自分の気持ちが落ち着くまで少し待っていました。
ただ、正直なところ、今でも寂しさが押し寄せてくることがあります。
” なつめ ” がウチに来て本当に幸せだったかどうかは分かりません。
ただ、「幸せだった」と思った方が ” なつめ ” は喜んでくれると思うので、そう思うことにします。
15年前のあの日ー
” なつめ ” が我が家にひょっこり来てくれて本当に良かったです。
なっちゃん、今までこんな自分に甘えてくれて、愛してくれて、本当にありがとうー
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